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システムはこうなっている

これを読んでいるみなさんは、おそらく 『電源入れたらなんかよくわかんないけど音が出る』 設備に恵まれたみなさんでしょう。ですから余計な知識になるかもしれませんが、『こんなセッティングで初めて音は出るんだ』 ということを知っておいて損はありません。
とりあえず、基本も基本、というセッティングを例に、信号の流れを確認しましょう。

ごく簡単な仕込を例に


ホテルだとかのPA設備はラックに収まってて直感的に分かりにくいと思いますが、だいたい上の図のようになっているはずです。大雑把に言えば、マイクだとかCDだとかの音をミキサーでミックスして、スピーカに出すというものです。

実際にはこの他にエフェクタが入るでしょうし、モニタ系統もあることでしょう。ここでは説明の簡単化のために、最低限必要な機材のみを図示しました。

音声信号の流れは矢印で示しましたから、各自追ってみてください。会場によってはGEQがなかったり、GEQとパワーアンプの間にコンプレッサが入ったりしているかもしれません。
GEQについてはこのページを参照してください。
コンプレッサは用途が広いのですが、ここではスピーカ保護のために過大な出力を抑制するものと理解してください。

本当に基本的な考え方に立つと、ホームオーディオに近い見方ができます。

  • ミキサー = プリアンプ
  • GEQ = GEQ(そのまんまだな)
  • パワーアンプ = パワーアンプ(同上)
  • スピーカ = スピーカ(同上)

ホームオーディオのプリアンプはCDやらMDやらを切り替えて、モノによってはマイクミキシングができます。一方のミキサーは、このプリアンプの上ですべてのソースを混ぜ合わせることができるようにしたもの、という理解ができます。

会場によってはこのような平べったいミキサーではなくて、ラックマウントされた縦型のもあることでしょう。高度な音の演出を必要としなかったり、会議や講演でしか使わない会場に多くよくされています。私がこういう会場に乗り込むときは、別にミキサーを持って行って、会場側のミキサーにつなぐことが多いです。
会議室にはこのような機種を選定するのも一考かもしれません。一度完全にセッティングしてしまえば、マイクの1本や2本の準備は仲居のおばちゃんでも大丈夫です。
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ポスター制作との相関性

これを無理やり、手描きポスター制作に置き換えてみましょう。

まず、イラスト・カットと言った素材を集めてきて、ハサミとノリで編集をしますね。当然、ペンやマーカーでの文字の書き込みもあるでしょう。そして、文字とイラストのバランスなどを調整しますね。
結果として一枚の原版が出来上がるわけですが、その作業をするのがミキサーです。複数の素材をうまくまとめてひとつの原版に仕上げるという意味で。

そしてその原版を見てみて、配色のバランスを調整し直したり、あるいは貼り付けたイラストに汚れがあったら修正液をかけたりしますね。最終的な調整という意味で、これはGEQの仕事になります。

最後に、人目につくように目いっぱいの拡大コピーを量産しますね。これが、パワーアンプの役割といえましょう。

で、掲示板というスピーカに、完成されたポスターが貼られるわけです。無理やりすぎてかえって理解しにくくなったかな?

カラオケアンプは小さなPAシステム

スナックやカラオケボックスの装置も、PAシステムの小さなものと捕らえることができます。


コンサート会場なんかの大掛かりな音響と、カラオケボックスのキカイがどう同じなのかと思われるでしょうが、このページの一番上の図と、この図をよく見比べれば、結構似たようなもんだと理解できると思います。

カラオケボックスなどの機材は操作を簡単にするために、特にアンプにいろんな機能を集約させています。アンプの拡大図を見てください。PAの世界で3台の機材に頼るところを、たった1台の筐体で済ませています。つまり、ひとつひとつバラしていけば、結局はPAシステムの小規模なものなんだということになります。

実際、上記のシステムにBGM用のCDプレーヤを追加すれば、特にお色直しもないような披露宴(と言うかパーティ)はとりあえずオペレートできると思います。もっとも、操作性とかの問題は残りますがね。
マイクが2本までというアンプだと、カラオケでデュエットを歌われたらMCさんのマイクが奪われますが、それはそれで『その場の雰囲気』として楽しむという方向性でいいと思います。

ウチでも、『身内だけだし、カラオケさえあれば後は何の演出もいらないよ。』という20名程度の披露宴はこんな感じでやったりします。逆に、見た目派手な仕込をして派手な演出をすれば、演出が浮いてしまいます。要は、お客さんが楽しい時間を過ごしてくれればそれでいいのです。

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